「珈琲」の漢字の由来が女性の髪飾りだなんて皆さんご存知でしたか?
実は、あの赤い「かんざし」が名前の由来なんです。
日本へ珈琲の伝来

日本に珈琲が伝来したのが、18世紀末。
オランダ人によって持ち込まれました。
最初の記録は1804年の大田南畝による随筆「瓊浦又綴 」(けいほゆうてつ)。
珈琲の発音はオランダ人によりもたらされた際のオランダ語koffie(コーフィー)に由来します。
英語のCoffeeと発音が違うのはオランダ由来だからです。
コーフィーには「可否」「可非」「架非」「黒紗豆」などたくさんの当て字が生まれました。
宇田川榕菴(うだかわようあん)による珈琲発案

江戸時代に宇田川榕菴が、自筆の蘭和対訳辞典に記載したのが、最初であると言われています。
コーヒーの木の枝と赤い実を「かんざし」にみたてて珈琲と発案されたそうです。
「珈」は髪にさす「花かんざし」
「琲」はかんざしの「球をつなぐ紐・玉飾り」
を表現しています。
珈琲は花かんざしを意味する造語だった!

コーヒーは「蘭学」に詳しい宇田川榕菴による発案で現在では「珈琲」で定着しています。
他の造語「可否」「可非」「架非」「黒紗豆」もいいですが、意味を考えると「珈琲」の漢字は なんとも美しい意味があり素敵ですね。