コーヒーの入れ方にはたくさんの種類がありますよね。
ドリップ、サイフォン、プレス、エスプレッソ…
抽出方法やアレンジメニューなど多岐にわたるコーヒーがあります。
今回は代表的なコーヒーの種類を抽出方法ごとに解説していきたいと思います。
代表的なコーヒーの種類、入れ方を解説
ドリップからエスプレッソまでいろいろな種類のコーヒーの入れ方を解説していきます。
その① ペーパードリップコーヒー

ペーパードリップはペーパーフィルターとドリッパーを使用する日本では一般的なコーヒーの抽出方法。
お茶の文化が根付いていた日本だからこそ広まった抽出方法。
粉を捨てるのが簡単なので、後片付けも楽になり、一般に普及しています。
近年ではpourover coffeeとしてブルーボトルコーヒーなどを筆頭に海外でもひろまりつつあります。
味はペーパーを使用するため、コーヒーの油分が紙に吸収されます。
そのため、ほかの抽出方法より、透き通った透明感のある味わいを楽しめます。
その② フレンチプレス

「カフェティエール」「コーヒープランジャー」など様々な呼び方がある「コーヒープレス」ですが、シンプルな侵透式コーヒーを楽しむことができます。
デザインもガラスを使用した美しいものが多いです。
シンプルな構造のため他の道具を必要としません。
味は油分の染み出た濃厚なコーヒーを楽しむことができます。
しかし、微粉が浮くことがあるため、口当たりが苦手な方が多いようです。
その③ サイフォン

見た目が美しいサイフォン式コーヒー。
その見た目からインテリアとしての人気が高いです。
取り扱いが難しい(複雑)なためペーパードリップやフレンチプレスに比べると使用している人口は少ないようです。
近年ではラーメンの出汁を取るのに使用しているお店もあるそうです。
その④ エアロプレス

21世紀新時代のコーヒー器具。
注射器のように空気で圧力をかけることができ、抽出時間の調節ができるようになっています。
フリスビーの会社エアロビー社の創業者が開発したというエピソードがあります。
その⑤ ネルドリップ

日本の老舗喫茶店ではよく使われているネルドリップ。
その起源は古く、ヨーロッパでコーヒーを抽出するのに用いられたそうです。
最初はドリップ式ではなくティーパックのような侵透式で使われ、だんだんと「ソックドリップ」などと呼ばれ、ネルドリップの形になっていきました。
ペーパードリップと違い、オイルが布を通過するので、濃厚でリッチな味になります。
ペーパードリップよりも手入れが大変なため、一般ではあまり普及していません。
その⑥ マキネッタ

イタリアやフランスでは一般的に使用されている「マキネッタ」。
「モカポット」「モカファメッタ」とも呼ばれ、エスプレッソに近いドリンクを作ることができます。
高温で素早く抽出されるので力強い味わいになります。
海外では牛乳を使用したカフェオレなどに使用されることが多いそうです。
その⑦ 水出しコーヒー

コールドブリューコーヒーとも呼ばれます。
温かいお湯ではなく、冷たい水で長時間かけて抽出するコーヒー。
専用のウォータードリップサーバーを使用する方法のほかにもティーパックのような侵透式の抽出方法もあります。
ウォータードリップサーバーでは温度の関係で酸味が抽出されづらいといわれています。
その⑧ トルココーヒー(イブリック)

エスプレッソやマキネッタなどの原型ともいえるトルココーヒー。
東欧や中東で人気がある飲みかたです。
長く柄のついた銅製のポット(イブリック)を使用します。
細かく挽いたコーヒーを何度も過熱することで濃厚で力強いコーヒーを味わうことができます。
その⑨ エスプレッソ

蒸気圧を使用したコーヒーの抽出方法。
ポンプの圧力により、ほかの抽出方法では抽出できない成分も抽出されるため、パンチのあるコーヒーになります。
他の抽出方法の4~5倍ほどのコーヒー成分が抽出されるそうです。
業務用のマシーンは高価なものが多いですが、近年は家庭用のマシーンも多くなってきています。
「ラテ」「カプチーノ」「アメリカ―ノ」などのエスプレッソビバレッジと呼ばれるものはエスプレッソマシーンによって作られています。
コーヒー入れ方種類と一覧まとめ
ペーパードリップ ペーパーによるあっさり感
コーヒープレス コクのある味(微粉のあるパンチ)
サイフォン 見た目が美しく、視覚で楽しめる
エアロプレス 抽出時間の調節による味の調節が可能
ネルドリップ オイルのある濃厚な味わい
マキネッタ 高温抽出によるパンチのある味わい
水出しコーヒー 低温抽出による酸味の少ない味わい
トルココーヒー 複数回加熱することによる複雑で濃厚な味
エスプレッソ 蒸気圧による力強い味わい アレンジメニューが多い