コーヒーの木にも品種があるって知っていましたか?
普段私たちが飲んでいるコーヒーですが、意外と多くの種類があります。
「ブルボン」「ゲイシャ」「マンデリン」…など聞いたことがある品種があるかもしれません。
とくに「ゲイシャ」は高級品種として人気ですよね。
今回はコーヒーの品種を解説していきます。
コーヒーの品種
コーヒーの様々な品種を見ていきましょう。
コフィア属

コーヒーの木はコフィア属と呼ばれています。アカネ科の植物に分類されます。
現在確認されている品種だけでも124品種。交配や品種改良などでさらに増えていっています。
野生種が確認されているのは、主にマダガスカル島とアフリカ大陸。商業用に取り扱いされている野生種だと、エチオピアのモカなどが有名です。
現在商業用に栽培されているのはアラビカ種とカネフォラシュ種(ロブスタ種)のみ。この2種類で世界の生産量の99%を占めています。近年ではリベリカ種などの珍しい品種も栽培され始めています。
アラビカ種

一般的に喫茶店で飲まれている品種になります。
ブルボン種やティピカ種などが有名です。3~4メートルほどの木で、海抜1500メートル以上の高地でなければ育たないといわれています。
豆の含油率が高く15~17%といわれ、滑らかな口当たりになっています。ロブスタ種に比べるとカフェインの含有量が低く、そのためロブスタよりも育てにくい(病気になりやすい)といわれています。これはカフェインが天然の殺虫剤として機能するためです。
ティピカ、ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ、ケント、スマトラ、ジャバ、コナ、マラゴジッペ、ブルーマウンテン、SL28、SL34、ルメスダン
など、様々な品種があります。
個人の主観ですが各、コーヒー豆品種の特徴は
酸味 SL28、SL34などのケニア種、モカマタリ、モカシダモなどのアフリカ原種
苦み スマトラ、ティピカ、マラゴジッペなど
バランス ブルーマウンテン、ゲイシャ、コナなど評価が高く、価格も高い物が多い
コストパフォーマンス カトゥーラ、カトゥアイ 病気に強く、良く栽培されているため価格は安いが味はバランスが良く香りもよい
ロブスタ種

一般的にはアラビカ種にくらべ味が劣るといわれています。おもに缶コーヒーなどに使用されています。
アラビカ種に比べてカフェインの含有量が多いため、病気に強く育てやすいことが挙げられます。高い温度にも適性があるため、低地で栽培することも可能なため、大量生産に向いています。
油の含有量がアラビカ種よりも低いため、エスプレッソブレンドのクレマをしっかりと出したいときに使用されます。
木の高さが10メートルにもなるのではしごなどを使って収穫します。
リベリカ種(希少品種)

アラビカ種やロブスタ種に比べると知名度が低いコーヒーの品種ですが、「コーヒー三大原種」と呼ばれている品種の一つです。
味がアラビカ種より劣る(苦みが強い)ため一般的には普及していません。また、栽培に必要な年数も長く、収穫まで5年ほどかかるため人気がありません。
しかし近年ではより新しい味を求めて、リベリカ種を栽培する農家も増えているようです。
まとめ
コーヒーの品種には主に「アラビカ種」と「ロブスタ種」に分かれています。
「アラビカ種」のなかにティピカやカトゥーラなどの品種が分類されています。
喫茶店などでコーヒー豆を買う際は「アラビカ種」が主に多いと思います。ぜひ産地だけではなく、品種も考慮してコーヒー豆を選んでいただけると、もっとコーヒーを楽しめると思います。