こんにちは141coffeeです。
先日、マキネッタやカフェナポリターナを調べていた時に、ふと思ったんです。
「イタリアなどのヨーロッパでは古くからコーヒー文化があったはず、エスプレッソっていつごろから飲まれているんだろうか?。」
今でこそ、カフェに行けば大体エスプレッソマシーンがありますし、ラテやカプチーノもよく飲まれています。
普段何となく飲んでいますけど、起源や歴史は知らないな~と思ったので今回は調べてまいりました。
そもそもエスプレッソとは何?
簡単にエスプレッソをまず紹介。
深煎りの豆を細かく挽く、フィルターに圧力を加えて漉すことで、 濃いコーヒーが抽出できる。
普通の珈琲の半分ほどの抽出量のため、デミ(半分)タス(フランス語でカップ)と呼ばれる。
濃厚なボディと香高いアロマ、クレマがあるのが『エスプレッソ』です。
抽出した瞬間に上にある薄い泡のようなものがクレマで、油分やタンパク質でできている。
最近は家庭用のエスプレッソマシンも多く発売されているため、気軽に楽しめるようになってきた。
コーヒーとエスプレッソの違いとは?
厳密に言うとコーヒーのカテゴリーの中にエスプレッソがある。
一般的に言われるコーヒーはペーパーフィルターによるハンドドリップが多いのでそちらで解説する。
エスプレッソは圧力をかけて短時間で抽出した濃厚なコーヒー。
エスプレッソとコーヒーの違いはその量。
量が少なくて(30mlほど)濃いコーヒーがエスプレッソ。
量が多くて(120mlほど)飲みやすいコーヒーがペーパードリップで一般的に言われるコーヒー。
エスプレッソを使ったコーヒーメニュー
アメリカーノ
エスプレッソをお湯で割ったもの。
ペーパードリップのようにブラック(砂糖なし)でも飲めるほどの軽さが特徴。
カフェラテ
牛乳をスチーム(蒸気で泡立てる)したものをエスプレッソと合わせた飲み物。
最近はラテアートなどで人気。
カプチーノ
カフェラテよりもスチーム多めで、上にシナモンやココアをかけたもの。
砂糖が入っている場合も多い。
カフェモカ
ココアとエスプレッソを混ぜたもの。
上に生クリームをのせることが多く、デザートメニューとしても人気。
エスプレッソ コンパンナ(筆者おすすめ)
エスプレッソに生クリームをのせたもの。
上にココアパウダーをかけるとティラミス感があって美味しくなる。
▼カフェラテ、カプチーノ、カフェオレについて詳しい記事はこちら。
カフェラテとカプチーノとカフェオレの違いは甘さじゃなかった!?【バリスタが違いを解説!】
エスプレッソの意味
「エスプレッソ」の語源は「エスプリメレー」esprimereに由来するイタリア語で「速い」を意味する言葉。
もともとコーヒーの抽出を早くすることで、たくさんお客様にコーヒーを提供できると言うところからエスプレッソが開発されている。
そのためエスプレッソの名前に「速い」と言う意味が込められている。
エスプレッソの歴史
今ではラテやカプチーノなどさまざまなコーヒーメニューに使われるエスプレッソ。
その起源と歴史について知っていますか?
エスプレッソはコーヒーの歴史の中では比較的最近できたメニューなんです。
では、その歴史についてみて行きましょう。
歴史① エスプレッソのきっかけは戦争でコーヒー豆が少なくなったから!?
エスプレッソマシンは19世紀にイタリアで発明されます。
まず一つ目の理由。

by: espresso-history
イタリアでは1806年、イギリスと対立していたナポレオンによって大陸封鎖令により、砂糖や珈琲などの供給が減りました。
これによってコーヒーに代わる代用品のチコリコーヒー(カフェインのない代用品)などが開発されました。その他のコーヒー風飲料やコーヒー飲料が同時期に生まれました。
そんな、コーヒーの供給が減ってカフェがつぶれる中、「カフェ・グレコ」という名店がコーヒーの量を減らして価格を下げて販売することにしました。これが市民に受け入れられ、「デミタスカップ」という言葉が生まれたそうです。
小さいカップはトルココーヒーの影響もあるかもしれません。
↑カフェ・グレコは現在でもあるみたいです。イタリアに行けたらぜひ行ってみたい!
歴史② ついにエスプレッソマシンの原型が誕生 エスプレッソが普及する
理由2つ目。
パーコレータと呼ばれるコーヒー抽出器具が1827年にフランスで考案されます。アメリカ開拓時代に活躍したコーヒー器具ですがまさしくこちらがエスプレッソマシンの原型。

原理としては、マキネッタと同じような感じで直火式。水を火にかけて沸騰させ、コーヒーを抽出する感じです。
現在ではアウトドア用として人気があるコーヒー器具です。
このパーコレータがイタリアに伝わり、1903年LuigiBezzera(ルイジベゼラ)がエスプレッソマシンの原型を開発しました。

『エスプレッソとは?意味と歴史』まとめ

ナポレオンによる大陸封鎖によっての「コーヒー不足」
トルココーヒーの「小さいカップ」に濃いコーヒーとお砂糖を入れて飲む文化
パーコレーターによってより機械的で「スピーディー」に抽出する方法
様々な要因によって現在のエスプレッソマシンが開発されたんですね。
意外だったのは、マキネッタが1910年あたりに開発されているはずなので、エスプレッソマシンのほうが先に開発されているんですね。
ちなみにセミオートマチック(現在の主流)のエスプレッソマシンは1933年にイリー社のフランチェスコ・イリーが開発したそうです。
▼家庭用エスプレッソマシンオススメ記事はこちら
エスプレッソマシンおすすめランキングTOP10【バリスタおすすめ!家庭用エスプレッソメーカー】